ジャズサンバの曲をつくる②

さて、前回に引き続きまして
ぶらじる商会のオリジナル曲についての解説と、
それと関連して、ジャズサンバの演奏上の特徴を音楽的観点でお話していきたいと思います。

③ インプロヴィゼーション
ジャズサンバの大きな特徴として、インプロヴィゼーション(即興演奏)があります。
曲ごとに設定されたコード進行に従い、そのコードに合うようにメロディーを即興でのせていくプレイです。
ジャズサンバに限らず、ジャズの演奏に関してはこのインプロというのが 一つの醍醐味であります。
これを前面に出して作った曲が、2nd Album「Renascenca do Jazzsamba」に収録されている
「Improviso 2012」です。

※2:03付近の曲です


もともとジャズサンバの曲で、「Improviso1966」という曲があったので、こんなタイトルをつけてみました。
「Improviso(インプロヴィソ)」は、インプロヴィゼーションのポルトガル語です。

この曲の特徴としては、中間部のキメのところ以外は、全編インプロです。
Aメロは、インプロなので決まったテーマが存在しません。こうすると、コードだけ設定すればよいので、
メロディーを作る手間が省けます。^ _ ^
よって2度と同じものは再演できず、毎回違うテーマが演奏されているのです。


④転調

私は子供の頃からノリの良い曲、ハッピーな曲ばかり作ってきました。
しかしそろそろいい歳ですし、一曲くらい美しいバラードを作ってみたいと思って作った曲が、
「Romantico」です。

※1:13付近の曲です


この曲は、3rd Album「Jazzsambismo」に収録されています。

これは、ジャズサンバだけでなく、ブラジル音楽全般的に多く見られることですが、
曲中で細かな転調がたくさん見られます。
転調があると、単調な曲調から抜け出し、
転調するごとに新しい扉を開けたような新鮮味を感じることができます。
ジャズ畑のプレイヤーは、ブラジル音楽難しいと言う人が多いです。
その理由の一つが、ジャズのセオリーに乗っ取らない転調やコード進行が
平然と行われているからだと思います。

たとえばこんな曲を聴いてみてください。
ぶら商でもたまに演奏する、「Noa Noa」という曲です。



セルジオ・メンデス&ブラジル'65のバージョン。
この曲何調?といわれても、もはやわからないくらい細かな転調が繰り返されています。
演奏するのは大変難しいですが、カッコイイです。

転調は、そこで聴く人をはっとさせつつも、自然な繋がりが大事だと思います。
私はそういう曲に非常に魅力を感じます。
だからブラジル音楽に魅力を感じるのかもしれません。

この「Romantico」も、Aメロのおしりから何段階ものこまかな転調を繰り返し、もとの調に戻っています。
転調するのはいいのですが、なかなかもとの調に戻れなくて、大変でした、、、。

ちなみに「Romantico」は、ポルトガル語でロマンチック の意味ですが、
「ホマンチコ」と発音するそうです。
なんか・・・気が抜ける・・・

あと一曲については、また次回。

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