bass古舘のたわいもないつぶやき その3

夏も終わりにさしかかり秋の装いになってきましたね。
今回もまた偏った話題をしたいと思います。

ぶらじる商会でも自分が使用しているウッドベース、これはクラシックなどで使われるコントラバスと物自体は同じです。
ジャズ、ポップスなどではクラシックと違いドラムがいたりエレキ楽器がいる中での演奏となるためウッドベースの音量も増幅する必要がある場合があります。そういった場合に「ピックアップ」というマイクを使用します。

これは駒とボディの間にプレート状のピックアップを挟み振動を拾います。これはジャズ、ポップスではポピュラーな「REALIST」というピックアップです。ピエゾピックアップと言われるモノで伝わった振動を電気信号に変えて出力します。これは胴鳴りをしっかり拾い温かみのある音が特徴的です。
この「REALIST」のみをする場合もありますが、より生々しい音が欲しい場合にはこのコルク形のコンデンサーマイクを使用します。

これがコルク型のコンデンサーマイクです。こちらはマイクなのでピエゾピックアップより生々しい音が特徴的です。

と、この2つをミックス、音作りする際に使えるのがアンプに直接繋ぐ前に「プリアンプ」というモノで音作り、ミックスをしアンプへ繋いでいます。
各メーカーから色々出てますが自分が使用しているモノは「EBS」の「Micro Bass Ⅱ」というモノになります。




ライブではこういった機材を経由し皆様のベースの音が聴こえているのです。

と、いうワケで次回の自分の記事ではよりウッドベースの細かいトコにスポットを当てて話しをしていきたいと思います。
スポンサーサイト

ライナーノーツを書きました!

ソニー・ミュージックより大好評を博してきた「ジャズ・コレクション1000」、「クロスオーヴァー&フュージョン・コレクション1000」シリーズに続き、新たに「ブラジル・コレクション1000」がスタート!
その新たなシリーズより今回7月6日に発売されました、Edison Machado 「Edison Machado E Samba Novo」リマスター盤ジャケットのライナーノーツをそえぢが担当いたしました。
 Bossa Tres、Rio 65 Trio など様々なグループはもちろん、Elis Regina、Stan Getsをはじめとする様々なアーティストの収録に参加し、ジャズサンバの歴史に燦然と輝いた名ドラマーEdison Machadoを、同じドラマーの視点から紹介させていただきました。 
Edison Machado
 
ぜひ、この機会に購入されてみてはいかがでしょうか?
価格はなんと1000円です!







ジャズサンバの曲をつくる③

さて、ぶら商オリジナル曲の解説と、ジャズサンバの音楽的特徴について
3回にわたってわたくしの見解を書き連ねてまいりましたが、
これで最終回です。

ジャズサンバの特徴⑤パーカッシヴなリズム
ジャズサンバの特徴、最後はブラジル音楽特有のリズムを刻んでいるということです。
これは、ドラムの話ではなく、ピアノの話です。
最初にお話した、特徴②裏拍のリズムはもちろんですが、
サンバパーカッションのリズムパターンをそのままピアノの奏法にとりいれています。
両手で叩く太鼓のパターンをそのまま、コードで両手で刻んだり。アクセントをまねてみたり。
パーカッションとちがうのが、ピアノだと音程をつけられるので、さらにおもしろい表現ができます。

ピアノは鍵盤楽器に分類されますが、ことブラジル音楽を含むラテン音楽に関しては
打楽器として扱ってもよいのではないかと思っています。

ぶらじる商会最初のオリジナル曲であり、ライヴでも人気のナンバー
「タンボリン組曲」は、一番わかりやすい曲かと思います。



このタンボリン組曲は、その名のとおり「タンボリン」という打楽器のリズムパターンをモチーフにしています。
タンボリン、これですね。こんなバチでたたきます。

IMG_1324.jpg



片手で持てる、小さな太鼓です。
回し打ちなども入れることで、いろんなリズムパターンを刻むことができます。
タンボリン組曲のBメロで、回し打ちをピアノで表現しているところがあるのですが、
気付いた方はいるでしょうか?

ちなみに、CDの演奏では複数人で叩いている感じを出すために、
そえぢが1人で「うまい人」「普通の人」「ヘタな人」を演じ分けております。
この曲は、まぼろしの1st Albumに収録されています。
ライヴ会場でのみ購入できますので、気になったらぜひどうぞ!

そして、今回作ったのが、タンボリン組曲の兄弟シリーズ
「アゴゴ組曲」です。
「アゴゴ」という楽器のリズムパターンをモチーフにしています。

うちのは金色です!!

IMG_1325.jpg




アゴゴは2種類の音程のベルがついていて、
カンカコンコン高めの金属音です。
ウッドブロックやカウベルに似ているかと思いますが、
「パルチード・アルト」というブラジル音楽特有のリズムを刻む楽器です。

というわけで、このサンバ楽器組曲シリーズ
続けて作っていきたいと思っております。
まずは、アゴゴ組曲が採用されて、
みなさまに無事お披露目できればいいなと思っています。

IMG_1302.jpg

というわけで、少しぶら商のオリジナル曲について
知っていただくことができたかな?と思います。

オリジナル曲の骨子はわたしが作っていますが、
ドラムとベースのパートに関しては、2人の類まれなる空気を読むセンスによるアレンジです。
実際にスタジオで合わせてみるまで、実際どんな曲に仕上がるかわかりません。
自分の意図が伝わって、想像していた通りに、あるいはみんなの提案で想像以上のものが
出来上がったときは、複雑なパズルが完成したような、何とも言えない達成感です。

ジャズサンバスタンダードと同じくらい、皆さんに愛される曲を目指して
今後もみんなで試行錯誤していければと思います。

ボンバ・レコードのセール

オリンピック真っ只中
日本列島も、にわかにブラジル熱が上がってきてますね!

というわけで、ボンバ・レコードさんのブラジル音楽セールに、我らがぶら商の2タイトルもラインナップされています。

2nd album: Renascenca do Jazzsamba


3rd album: Jazzsambismo


まだお持ちでない方は、ぜひこの機会に!
他にも、日本のブラジル音楽ミュージシャンのアルバムや、ブラジル名盤シリーズなどいろいろあります。
詳細は、下記ページをご覧ください。
http://bombashop.cart.fc2.com

ジャズサンバの曲をつくる②

さて、前回に引き続きまして
ぶらじる商会のオリジナル曲についての解説と、
それと関連して、ジャズサンバの演奏上の特徴を音楽的観点でお話していきたいと思います。

③ インプロヴィゼーション
ジャズサンバの大きな特徴として、インプロヴィゼーション(即興演奏)があります。
曲ごとに設定されたコード進行に従い、そのコードに合うようにメロディーを即興でのせていくプレイです。
ジャズサンバに限らず、ジャズの演奏に関してはこのインプロというのが 一つの醍醐味であります。
これを前面に出して作った曲が、2nd Album「Renascenca do Jazzsamba」に収録されている
「Improviso 2012」です。

※2:03付近の曲です


もともとジャズサンバの曲で、「Improviso1966」という曲があったので、こんなタイトルをつけてみました。
「Improviso(インプロヴィソ)」は、インプロヴィゼーションのポルトガル語です。

この曲の特徴としては、中間部のキメのところ以外は、全編インプロです。
Aメロは、インプロなので決まったテーマが存在しません。こうすると、コードだけ設定すればよいので、
メロディーを作る手間が省けます。^ _ ^
よって2度と同じものは再演できず、毎回違うテーマが演奏されているのです。


④転調

私は子供の頃からノリの良い曲、ハッピーな曲ばかり作ってきました。
しかしそろそろいい歳ですし、一曲くらい美しいバラードを作ってみたいと思って作った曲が、
「Romantico」です。

※1:13付近の曲です


この曲は、3rd Album「Jazzsambismo」に収録されています。

これは、ジャズサンバだけでなく、ブラジル音楽全般的に多く見られることですが、
曲中で細かな転調がたくさん見られます。
転調があると、単調な曲調から抜け出し、
転調するごとに新しい扉を開けたような新鮮味を感じることができます。
ジャズ畑のプレイヤーは、ブラジル音楽難しいと言う人が多いです。
その理由の一つが、ジャズのセオリーに乗っ取らない転調やコード進行が
平然と行われているからだと思います。

たとえばこんな曲を聴いてみてください。
ぶら商でもたまに演奏する、「Noa Noa」という曲です。



セルジオ・メンデス&ブラジル'65のバージョン。
この曲何調?といわれても、もはやわからないくらい細かな転調が繰り返されています。
演奏するのは大変難しいですが、カッコイイです。

転調は、そこで聴く人をはっとさせつつも、自然な繋がりが大事だと思います。
私はそういう曲に非常に魅力を感じます。
だからブラジル音楽に魅力を感じるのかもしれません。

この「Romantico」も、Aメロのおしりから何段階ものこまかな転調を繰り返し、もとの調に戻っています。
転調するのはいいのですが、なかなかもとの調に戻れなくて、大変でした、、、。

ちなみに「Romantico」は、ポルトガル語でロマンチック の意味ですが、
「ホマンチコ」と発音するそうです。
なんか・・・気が抜ける・・・

あと一曲については、また次回。